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治療

 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2021年8月 Vol. 103 No.8

21世紀適々斎塾流!

いつもの診療にプラスする家庭医療実践

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
適々斎塾が追い求めるもの

 「自分の臨床能力をもっと高めたい」という想いをもった開業医が中心となり始まった「21世紀 適々斎塾」は今年で6年目に入りました.塾生の要望を吸い上げながら,プライマリ・ケア現場で即戦力となるプログラムを作成しています.
 われわれがプログラムを作成するときに,意識する3つの柱があります.1つ目は,疾患理解,症候学や臨床推論などの基本的臨床知識の最新化や技能習得です.一流の講師陣にお手伝いいただいて,膨大な臨床知識や技能をうまく伝授できていると思います.2つ目は診断エラー学です.われわれプライマリ・ケア医が出会う疾患は,ほとんどが,“よくある疾患”です.“よくある疾患”については十分に理解し,たくさんの診療経験を積んできました.しかし,日常臨床では疾患をよく理解していることと,正しく診断できることが別であることを思い知らされます.筆者自身も.専門分野の循環器疾患であるにもかかわらず,診断エラーで数人の命を救えなかった経験があります.バイアスやシステムエラーへの理解をもっと深め,エラーを防ぐための方法を塾生たちと共有する必要があると考えています.そして3つ目が家庭医療実践です.最新の臨床知識や技術をもっていてもうまくいかないときに家庭医療学手法を用いると,スルッとうまくいくときを経験します.プライマリ・ケアの診療は,まさに家庭医療そのものなのに,何をいってるの? と叱られるかもしれません.しかし,少なくとも50歳以上の先生の多くは家庭医療について,あまり馴染みがないのが現実です.
 今回,佐藤健太先生と森川 暢先生に,家庭医療初心者の先生方に家庭医療の魅力が伝わるようなセミナーをお願いいたしました.家庭医療の魅力と威力をよくご存知のお二人に,一流講師による素晴らしいセミナープログラムを提供していただきました.この特集は,単独でも十分に楽しむことができます.11月から数回にわたって予定されている「21世紀 適々斎塾 家庭医療セミナー」と合わせて活用いただければ,きっと皆様のお役に立てると思います.是非,明日からの診療に「家庭医療実践」を加えてください.

〔編集幹事〕いたがねファミリークリニック/21世紀適々斎塾
板金 広
特集の目次
地域志向のプライマリ・ケア 横田雄也,他
家族志向のケア 藤谷直明
フレイルな高齢者のケア 西村正大
患者中心の医療の方法 松井善典
multimorbidityの診療 大浦 誠
BPSモデル 森川 暢
慢性臓器障害の診療 佐藤健太
複雑度の高い患者のケア 朝倉健太郎,他
明日から実践できる行動変容 玉井友里子
健康増進と疾病予防 内山直樹
多職種連携 中山明子
EBMの実践 矢吹 拓
家庭医療とクリニック開業・運営の実践 小林正宜
家庭医が運営するグループプラクティス診療所の未来 大橋博樹
救急医療と家庭医療 徳田嘉仁
連載
ゲンバで使える!リラックスして読める! 診療の○泌テク(20)
夜間頻尿の考え方 ─ それ前立腺肥大症ですか!?─(松木孝和)

今月のお薬ランキング(65)
抗がん薬投与に伴う経口制吐薬(浜田康次)

ジェネラリストのためのLGBT講座(17)
LGBTにおける性感染症について (谷口俊文)

頑張る女性をサポートする漢方処方プロセス(3)
頭 痛(谷川聖明)

臨床と宗教 死を臨む患者に私ができること(7)
日本とイランにおける医療観の違い(孫 大輔,井口真紀子)

総合診療POEMs ─ 診療で使える!旬なオススメ文献─ (3)
経過が良好な市中肺炎の治療は3日で終わってもよいかもしれない (綾香奈々 他)
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