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治療

 ジェネラリストが
「いま」必要な情報を届ける雑誌

月刊:毎月1日発行 B5判 定価:2,750円(本体2,500円+税10%) ISSN 0022-5207

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2021年6月 Vol. 103 No.6

プライマリ・ケア医が診る

糖尿病・内分泌疾患

定価

2,750(本体 2,500円+税10%)

  • 今月の視点
  • 特集の目次
  • 連載
今月の視点
糖尿病も内分泌疾患も同時に診よう

 臨床雑誌では,通常は糖尿病と内分泌疾患は別々の特集号になることが多いのですが,これは「糖尿病・代謝・内分泌内科」とはいっても,専門領域が微妙に異なること(大学病院によっては講座が異なる場合もある),そして内分泌疾患の範囲がとても幅広いからであると思われます.
 今回の特集では,この両者をあえて一緒にまとめてみました.プライマリ・ケアの現場や小規模病院ではもちろんですが,大学病院と一部の大病院を除けば,たとえば筆者が勤務する450床クラスの地域中核病院でも専門科は1つで常勤の専門医も1名からせいぜい数名までが多いため,糖尿病も内分泌疾患も同時に並行して診療しています.当然どちらの診療も必須となります.
 本特集では,「プライマリ・ケア医の視点から初期診療・鑑別診断をどう行い,専門医にはいつどのようなときに紹介するのか」を,それぞれの分野がご専門の先生方に,具体的に執筆していただきました.
 「糖尿病編」では,初診から,生活療法・薬物療法・急性合併症・慢性合併症・高齢者の診療まで一通り解説していただき,さらには「糖尿病患者では,とくに見逃してはいけない内分泌疾患」(原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫など)もあるので,それも取り上げています.
 「内分泌編」では,まず「プライマリ・ケア医が日常診療で内分泌疾患を見逃さないための重要なポイント」を記載していただき,現場でもとくに重要な甲状腺疾患・内分泌性高血圧・内分泌救急症・骨粗鬆症と副甲状腺疾患・下垂体疾患を取り上げました.もちろん,内分泌疾患はほかにもありますが,プライマリ・ケア医にも必須となる内分泌疾患は,今回のテーマでほぼ網羅されていると考えます.
 この特集号が,先生方の日常診療のお役に立てれば,編集幹事としてとても嬉しく思います.お忙しいなかご執筆していただいた先生方に厚くお礼を申し上げます.

〔編集幹事〕船橋市立医療センター 代謝内科
岩岡秀明
特集の目次
■糖尿病編
糖尿病初診時診療のポイント 岩岡秀明
生活療法のポイント 松澤陽子
慢性合併症診療のポイント 大西由希子
その他の重要な合併症 栗林伸一
糖尿病と救急 常見亜佐子
薬物療法(経口血糖降下薬) 小野正人
薬物療法(注射薬) 米田千裕
高齢者診療のポイント 内田大学
糖尿病でとくに重要な内分泌疾患 三澤美和

■内分泌疾患編
内分泌疾患を見逃さないために 竹内 牧 他
甲状腺疾患 伴 俊明
内分泌性高血圧 西村元伸
内分泌と救急 吉本芽生 他
骨粗鬆症と副甲状腺疾患 井上玲子 他
重要な下垂体疾患 時永耕太郎
連載
ゲンバで使える!リラックスして読める! 診療の○泌テク(18)
糖尿病と泌尿器科診療(松木孝和)

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