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「治療」2020年5月 Vol.102 No.5

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2020年5月 Vol.102 No.5
診察室でも現場でも
実践! スポーツ医学

定価:2,750円(本体2,500円+税10%)

今月の視点

まずは一歩を踏み出す

 本来であれば,ここには「東京2020に向けて」という言葉を書いていたに違いないのだが,COVID-19という感染症の影響により大会の延期が発表となった直後にこの記事を書いている.本誌が発刊される頃にはどのような状況になっているのかわからないが,多くの読者の方が,それぞれの立場でこの感染症と向き合い,全力を尽くしているに違いないと思う.スポーツが多くの人の健康を守り,また幸せをもたらしてくれるものとして再開できることに希望をもちたいと思う.
 診察室でも,現場でも──この言葉はまさにプライマリ・ケアスポーツ医学の実践の形を表していると思う.本誌を読んで,まず一歩を踏み出したいと思える,そんなワクワク感のある内容を目指したく,編集幹事をさせていただいた.
 「診察室で診る,スポーツ関連疾患」では,診療所の外来などで対応できるスポーツ関連疾患について解説されている.スポーツ医学の視点をもつことで,ジェネラリストの診療範囲を広げ,深めることができることを実感していただけると思う.「現場で診るスポーツ関連疾患と競技復帰」では,外傷・熱中症・脳震盪という,どんなスポーツ現場でも起こり得るコモンな疾患の対応について,具体的な実践をわかりやすく解説していただいた.「運動処方」は,住民全体の健康増進や生活習慣病患者のアウトカム改善のために大事な内容であり,スポーツ医学にあまり興味がない方でも是非読んでいただきたい.「病院外でのスポーツ診療の実際」では,運動器検診,メディカルチェック,大会救護,マッチドクターなどの現場活動について解説していただき,すぐにでも活動が始められるような内容となった.またコラムでは,実際にスポーツドクターとして活躍されている先生方にメッセージをいただいている.
 さあ,プライマリ・ケアスポーツ医学の,楽しくも奥深い道へ,皆で一歩を踏み出していきませんか.

[編集幹事]安房地域医療センター 総合診療科
濱井彩乃

特集の目次

■総 論
プライマリ・ケアスポーツ医学とは (濱井彩乃)

■診察室で診る,スポーツ関連疾患
アスリートの鉄欠乏性貧血,運動誘発性喘息 (松田 諭)
成長期のスポーツ障害 (上村公介)
女性と運動 (大内久美)
アンチ・ドーピング (濱井彩乃)
コラム:プライマリ・ケアスポーツ医学への期待 スポーツ整形外科の立場から (大内 洋)

■現場で診るスポーツ関連疾患と競技復帰
スポーツ外傷 (池尻好聰)
労作性熱中症 (近藤慶太,他)
スポーツ関連脳震盪 (中尾隼三)
コラム:プライマリ・ケアスポーツ医学への期待 家庭医の立場から (岡田唯男)

■運動処方
一般健康人への運動処方 (高岡沙知,他)
運動参加前診療と運動負荷試験 (福島理文)
妊婦への運動処方 (水谷佳敬)
コラム:アメリカでのプライマリ・ケアスポーツ医学 (住吉信彦)

■病院外でのスポーツ診療の実際
運動器検診とメディカルチェック (年森慎一)
もしマラソン大会の救護を頼まれたら (小松孝行)
もしサッカーのマッチドクターを頼まれたら (内田卓郎,他)
コラム:プライマリ・ケア医がオリンピックにかかわる (加藤徹男)

連載

ゲンバで使える!リラックスして読める! 診療の○泌テク (5)
過活動膀胱と前立腺肥大症 (松木孝和)

今月のお薬ランキング(50)
高リン血症治療薬(リン吸着薬) (浜田康次)

ジェネラリストのためのLGBT講座 (2)
性の多様性についての総論 (坂井雄貴)

症例× Q&A 超高齢社会シコウの利尿薬適正使用シコウ (11)
体液過剰状態の高齢うっ血性心不全患者の入院(再入院)が繰り返される現状,なんとかならないのか? (杉本俊郎)

こちらつるかめ病院臨床倫理カフェ つるりん (12)
人はいつから人なのか (金城謙太郎,長尾式子,竹下 啓)