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2008年2月号
Vol.59 No.2
価格1,995円
(本体1,900円+税5%)


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注文番号:Y0802

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特集:  脂質異常症−メタボリックシンドロームのリスク−
■特集にあたって(野出孝一)

■メタボリックシンドロームを理解するためのキーワード(黒田陽平ほか)

■脂質異常症がかかわる動脈硬化進展のメカニズム(島袋充生)

■動脈硬化症予防ガイドライン 2007 年版からみた
 脂質異常症のとらえ方と治療方針
・脂質異常症の脂質管理基準について教えてください.また,メタボリック
 シンドロームの診断基準に LDL−C 値が示されていないのはなぜですか? 
 (木下 誠)
・LDL−C 低下治療による冠動脈疾患の 1 次予防,2 次予防への効果について
 教えてください.また,LDL−C はどこまで下げればよいのでしょうか?
 (宮内克己)
・脂質異常症において生活指導に薬物療法を導入するタイミングを
 教えてください.(庄野菜穂子ほか)
・コレステロール低下薬として,今もっともよく使われているスタチン系薬の
 特性と有効性のメカニズムについて MEGA study などのエビデンスとともに
 教えてください.(木庭新治ほか)
・脂質異常症においてフィブラート系薬を第 1 選択とする臨床病態について
 教えてください.(朔 啓二郎)
・EPA 製剤などのその他の脂質異常症治療薬について,
 有効性のメカニズムをエビデンスとともに教えてください.(平瀬徹明ほか)
・小腸コレステロールトランスポーター阻害薬である新薬・エゼチミブの
 単剤処方および併用における臨床効果について教えてください.(杉山正悟ほか)
・スタチン系薬剤などの脂質異常症治療薬が効果を示さない
 家族性高コレステロール血症の治療法について教えてください.(梶波康二)

■動脈硬化およびその予防に対する薬物療法 Q&A
・脂質異常症治療薬により血圧や糖代謝に
 影響を及ぼすことはありますか?(小田原雅人)
・脂質代謝異常を有する高血糖に対しての第 1 選択薬について
 教えてください.また,糖尿病治療薬が血圧や脂質代謝に
 影響を及ぼすことはありますか?(吉原知明ほか)
・脂質代謝異常を有する高血圧に対しての第 1 選択薬を
 教えてください.(山崎あゆむほか)
・腎機能低下を有する脂質異常症患者への薬物療法について
 教えてください.(中村 司ほか)
・原則併用禁忌であるスタチン系薬とフィブラート系薬の同時処方を
 見ることがありますが,どのような患者さんに併用されるのですか?
 また,同時処方に対して疑義照会は必須でしょうか?(加藤 徹ほか)
・HMG−CoA 還元酵素阻害薬による副作用出現後の治療方針として,
 選択薬などはどのように変わりますか?また,一度中止となった
 HMG−CoA 還元酵素阻害薬を再び選択することはありますか?(加藤 徹ほか)
・・脂質低下薬の副作用,とくに横紋筋融解症について
 発症頻度も含めて教えてください.
 ・副作用の予防を含めて脂質低下薬使用における注意点について教えてください.
 また横紋筋融解症が生じたときはどのように対処するのですか?
 ・副作用が心配な患者さんにどのような服薬指導を行って
 コンプライアンス向上を図ればよいですか?(藤岡由夫)
・副作用が少ないという特性をもつエゼチミブですが,臨床上で
 とくに注意が必要な副作用を教えてください.また,投薬時に
 インタビューするポイントについても教えてください.(藤戸 博)
・予防,治療が困難な血管壁の動脈硬化への薬物療法として,
 また動脈硬化性疾患治療に用いるステント留置の施術後の薬物療法に,
 抗凝固薬,抗血小板薬を服用する意義と処方目的および
 その期待される予後について教えてください.(後藤信哉)
・自覚症状がないという理由で抗凝固薬,抗血小板薬の服薬意義を
 理解していない患者さんのアドヒアランス向上を図るためには,
 どのような薬学的管理を行うとよいでしょうか?(上野和行)

■今後の動脈硬化予防・治療の展開
・今後期待される新薬とその作用機序
 〜メタボリックシンドロームの観点から〜(佐瀬一洋)
・血管新生の動脈硬化症への応用(井上晃男)

■Q&A「脂質異常症」

SERIES
■薬剤師のモラルディレンマ 第 2 回
 大量の残薬が発覚したとき(川村和美/松田 純)

■トリニティカンファレンス
 医療スタッフで医薬品適正使用を考える座談会 第 13 回
 「薬剤師の将来を見据えた実務実習の構想」(和田誠基ほか)

■症例から学ぶ TDM 実践アプローチ 第 2 回
 抗てんかん薬フェニトイン(1)〜急速飽和から維持投与まで〜(喜古康博ほか)

■添付文書だけではわからない薬の情報 No. 15
 塩酸イリノテカン(岡本恵美子ほか)

■病気百話 よくわかる疾患の病態生理 79 
 不安障害とパニック障害―心と体の不調和(北岡建樹)

■続・楽しい薬理学 50
 セドウ病の治療薬の発見(岡部 進)
巻頭言
 現在の日本の青年層の脂質摂取量は欧米を上回っており,血液中のコレステロール値も男女とも高値である.生活習慣の欧米化による肥満の増加に伴って,日本人でも今後,心筋梗塞や脳梗塞などの大血管障害の増加が予想されている.ところが,現実には心筋梗塞の発症数はここ数年の上昇率は鈍化している.理由は何か? 1 つに,高脂血症治療薬であるスタチンの処方が普及し,脂質低下療法が積極的に行われたこと,また,優れた降圧薬による血圧のコントロールが容易になったことが考えられる.以前,抗結核薬が開発され,結核が不治の病ではなくなり,結核による死亡率が激減したごとくである.
 メタボリックシンドロームの最大の死亡原因である動脈硬化は,泡沫細胞の集積による不安定プラークの形成によるもので,その破綻により急性冠症候群が発症する.不安定プラーク形成や破綻の抑制には,生活習慣の改善や薬物療法によるリスクファクターの管理が重要である.また,メタボリックシンドロームは内臓肥満によるインスリン抵抗性の悪化が病態の本質にあることから,その上流に対する薬物療法も重要である.
 本特集では,メタボリックシンドロームにおける脂質異常症,血圧異常,糖尿病に対する薬物療法の実際を各専門の先生方に執筆していただいた.本年度から全国的に腹囲を含めた特定健診制度が開始される.メタボリックシンドロームと診断された人には,運動療法による治療が義務づけられるが,それに追加した薬物療法も必要である.本特集が薬剤師の皆さんのメタボリックシンドロームに対する処方の参考になることを期待する.

佐賀大学医学部循環器・腎臓内科 教授 野出孝一

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