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治療


2003年1月号
Vol.85 No.1
定価2,415円
(本体2,300円+税5%)

注文番号:C0301

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特集:  明日から使える漢方処方ガイド−based on evidence−
視点
 「代替医療」がブームである。漢方や鍼灸などの東洋医学が、いま「代替医療」として注目を浴びている。古くから親しまれてきた伝統医療が見直されている。現代医療に不足する点をカヴァーできる東洋医学が復興するのは非常に好ましいことであるが、必ず、「漢方薬は効くのか?」という単純なことが重大な疑問となる。
 そもそも漢方薬は、効果があるからこそ長い年月の試練を超え現代まで残っているのである。漢方薬が本来の効果を発揮するには、「傷寒論」に代表される独自の体系に基づいて使用されるべきである。西洋医学の病名に基づいた使い方ではその効果は半減ないしゼロとなる。使い方を間違えて「効果がない」とするのでは話にならない。
 漢方の知識なしに漢方薬を使うのは無理な話であるが、「理論が難しいから漢方薬は使わない」、ではせっかくの伝統医学の宝が持ち腐れになってしまい非常にもったいない。
 漢方薬は使って始めてその効果を体験できる。本特集では、漢方薬の効果を現代医学的に評価した漢方薬のエビデンスを紹介し、「漢方薬は効くのか?」という読者の疑問の解決を試みた。また、明日から漢方薬を使い始めていただくために、厳選した少ない処方を正しく使いこなせるよう配慮した。随所に漢方の基本的考え方を盛り込んだので、漢方そのものの学習へも抵抗なく進んでいただけると期待する。また、医師自身が使うことの少ない鍼灸についても一項を設けて解説した。
 ご執筆いただいた先生方に深謝するとともに、本特集が医療現場における東洋医学のより一層の普及に少しでも貢献できればと願う次第である。

編集 弘前大学医学部老年科学講座 入江祥史

■ 総論
漢方とEBM(入江祥史)
わかりやすい漢方の証とそのとりかた(渡邉賢治)
漢方薬の構成生薬と禁忌(金 成俊 他)

■各論
循環器疾患−とくに高血圧症を中心に−(田原英一 他)
呼吸器疾患(吉田 聡 他)
消化器疾患(飯山和郎 他)
内分泌/代謝疾患(高橋秀夫 他)
リウマチ/膠原病/関節疾患(浦田幸朋 他)
腎/尿路疾患(川嶋 朗)
泌尿器科疾患(関口由紀 他)
小児疾患(野崎 豊)
産婦人科疾患(後山尚久)
脳神経疾患(工藤千秋)
精神神経疾患/心身症(天保英明)
皮膚科疾患(石井正光 他)
眼科疾患(藤東祥子 他)
耳鼻咽喉科疾患(荻野 敏 他)
悪性腫瘍・緩和ケア(元雄良治)

■Q&A
漢方を診療に取り入れたいのですが,どのようにすればスムーズにいくでしょうか,健康保険上の注意点についても教えてください.(雨森正洋)
漢方薬と健康食品などの民間療法との違いについて教えてください.(水島 豊)
漢方治療の効果判定および終了のタイミングについて教えてください.(吉田麻美 他)
漢方薬と一般薬(西洋薬)の併用について教えてください.(福田一典)
漢方薬に速効性はあるのか教えてください.(中島正光)
煎じ薬とエキス剤の違いについて教えてください.(福澤素子)
漢方薬は飲みにくいのですが,どのようにしたらよいのか教えてください.(小泉久仁弥)
「風邪に葛根湯」は正しいのか教えてください.(岡部竜吾 他)
歯科医ですが,歯の痛みに効く漢方薬はあるのか教えてください.(板東 浩 他)
最近,生薬ベースの製剤による健康被害が相次いで報告されていますが,医療用漢方製剤では大丈夫なのか教えてください.(入江祥史 他)
欧米などの海外では漢方薬はどの程度使われているのか教えてください.(緑川沢樹)
患者が鍼灸院における治療を希望する場合,医師が留意すべき事項について教えてください.(永山隆造)
その他 各種連載など
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