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カテゴリー: 皮膚科学  |  小児科学

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子どものあざ どう診て・どう治療するか

1版

湘南藤沢形成外科クリニックR 総院長 山下理絵 著

定価

4,950(本体 4,500円 +税10%)


  • 四六倍判  115頁
  • 2020年7月 発行
  • ISBN 978-4-525-34081-0

適切な時期の治療が子ども達の将来につながる! 超早期(生後1ヵ月)から治療可能かつ有効。

一昔前は「治療法がない」と言われていたあざも,今は治療可能なものもある.逆に「何もしない方がよい」とされていたものが,今では積極的に治療した方がよいというものもある.子どものあざ治療をライフワークにしている著者が,あざを色別にまとめ,予測される自然経過や合併症の有無,治療方法や治療時期を多くの写真と共にまとめた一冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 小児のあざ治療をはじめて30年,今では著者のライフワークになっている. レーザー機器の開発・進歩とともに,乳児期を含めた小児の治療を安全に行うことができるようになった.しかし難治性の疾患も多く,またレーザーが適応でない疾患もある.あざ治療を希望する多くの患者さんは,“レーザーをすれば跡形もなくきれいに消える”と思い受診される.特に小児に関しては,保護者のレーザー治療に対する期待度は非常に高い.最近では,インターネットによる情報で,生後早期に形成外科を受診することもあるが,多くは健診時や産科,または 小児科などで相談されることが多いかと思う.
 ほとんどのあざは,超早期(1ヵ月未満)から治療することが可能であり,かつ有効である.したがって,相談を受けた場合,どの疾患であっても待つ必要はなく,早期に専門医を紹介するほうがよいと思っている.しかし,その中でも“より早いほうがよい”または“少し待ってもよい”などの見極めの知識をもつことは重要である.本書では,誰にでもわかりやすく赤,青,茶,黒など,あざを色別にまとめ,見極めやその治療方法に関して述べてある.
 小児のあざ治療は,レーザー施術者(医師)だけではなく,医師以外からの再説明の必要性,治療時の患部の固定など,チームでの医療が必要である.現湘南藤沢形成外科クリニックRの看護師およびスタッフ,そして前勤務先の湘南鎌倉総合病院で治療に関わった形成外科医師および外来小児病棟看護師,スタッフ,また麻酔科の高木芳人部長をはじめとする麻酔科医師に感謝を申し上げたい.
 また,本書の執筆にあたり,湘南藤沢形成外科クリニックRの近藤謙司院長の協力に感謝するとともに,著者のライフワークである小児のあざ治療の継承および今後のさらなる治療の発展を期待する.


2020年5月5日
山下理絵
目次
総論
「あざ」とは
「あざ」とレーザー治療
「あざ」治療と麻酔方法


星芒状血管腫
正中部母斑
毛細血管奇形(単純性血管腫)
乳児血管腫(いちご状血管腫)
毛細血管拡張性肉芽腫
その他の血管:静脈奇形,リンパ管奇形
・「あざ」だけでなく「しみ」も.親子で治療を


青色母斑
太田母斑
蒙古斑・異所性蒙古斑


扁平母斑
・雀卵斑(そばかす)


立毛筋性母斑(平滑筋母斑)
色素性母斑

黄色
若年性黄色肉芽腫

混合
色素血管母斑症
サットン母斑

いぼ(状)
副耳(軟骨母斑)
表皮母斑
脂腺母斑

その他
先天性表皮欠損
色素性蕁麻疹(肥満細胞症)
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