書籍カテゴリー:循環器

パーフェクト24時間高血圧診療
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パーフェクト24時間高血圧診療

2009年 1版

  • 自治医科大学教授 苅尾 七臣 編

定価:7,350円(本体7,000円+税5%)

  • B5判 320頁
  • ISBN978-4-525-24641-9

診察室での血圧から「24時間血圧」へと高血圧の診断・治療の重要性はシフトしてきている.本書ではこれからの高血圧診療のスタンダードとなる「24時間血圧」の視点から,エビデンスを踏まえた最新知見をまとめている.2009年1月発表のJSH2009にも対応した,高血圧診療におけるまさに「パーフェクト」な一冊である.

目次

推薦のことば
序にかえて―ABPMを活用した高血圧個別診療―

I 24時間自由行動下血圧測定(ABPM)の実際
  1 ABPMの方法と機種
    A 血圧測定法と携帯型血圧計の歩み
    B 携帯型血圧計の特徴的な技術
    C ABPMの流れ
    D 携帯型血圧計の機種と測定精度評価
  2 ABPMの適応と得られる指標の臨床的意義
    A ABPMの適応
    B ABPMから得られる指標の臨床的意義
  3 24時間血圧の正常値と高血圧の診断閾値・降圧目標値
    A 基準値とリスク評価のエビデンス
    B 降圧目標値
    C 降圧目標が異なるハイリスク群とは
  4 ABPMでわかる高血圧サブタイプとリスク
    A 白衣高血圧
    B 仮面高血圧
    C 早朝高血圧
    D 夜間高血圧
    E ストレス下高血圧
    F 血圧日内変動とその異常
    G ABPMを高血圧診療に活かす
    H ABPMをメタボリック検診後の予防に活かす
  5 ABPMと家庭血圧測定の違い
    A 家庭血圧測定でも見逃される高血圧とは
    B 血圧変動性の指標とその臨床的意義
  6 24時間心拍数から何がわかるか
    A 心拍数高値と心血管危険因子
    B ABPMで評価した心拍数と予後の関連
  7 24時間血圧の症例提示
    A 正常型
    B 白衣高血圧,白衣現象
    C 仮面高血圧
    D non-dipper型(悪性高血圧)
    E 血圧モーニングサージ(臓器障害合併例)
    F 夜間高血圧non-dipper型+血圧モーニングサージ(心不全例)
    G ストレス下高血圧
    H 著明な血圧変動を示す高齢者高血圧
    I 起立性低血圧

II 24時間血圧リズムに影響を与える因子を探る
  1 生活環境因子
    A ストレス・精神心理因子(抑うつ,不安)
    B 身体活動
    C 夜間シフトワーカー
    D 季節・気温
    E 週変動
  2 生活習慣
    A アルコール
    B 喫煙
    C 食塩摂取・食塩感受性
    D 入浴

III 高齢者高血圧の24時間血圧の特徴と降圧療法の留意点
  1 高齢者高血圧の24時間血圧の特徴と降圧療法の留意点
    A 高齢者高血圧の24時間血圧の特徴
    B 高齢者高血圧の降圧療法の留意点

IV 二次性高血圧の24時間血圧パターンの特徴
  1 内分泌性高血圧
    A 原発性アルドステロン症
    B 褐色細胞腫
    C クッシング症候群
  2 腎血管性高血圧
  3 睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
    A OSASの24時間血圧の特徴
    B OSASの心血管リスクと機序
    C OSASを疑う徴候
    D 日本人のOSASの頻度と特徴
    E OSASを念頭においた診療プロセス
    F OSASに合併した高血圧の治療
  4 慢性閉塞性肺疾患(COPD) ―肺をターゲットとした新規の気道降圧治療戦略の提唱―

V 24時間血圧と臓器障害のエビデンス
  1 血管障害
    A 血管内皮機能
    B 頸動脈硬化
    C 大動脈スティフネス・脈波形
    D 細動脈リモデリング
  2 認知機能障害・無症候性脳血管障害
    A 認知機能障害
    B 無症候性脳梗塞
  3 高血圧性心疾患・心不全(心電図変化,心エコー所見)
    A 高血圧から左室肥大,心不全の発症
  4 心房細動
  5 慢性腎臓病(CKD)

VI ABPMをハイリスク高血圧患者の診療に活かす
  1 脳卒中の急性期管理
    A 脳卒中急性期における高血圧の病態生理と予後―血圧日内変動との関連も含めて
    B 脳卒中急性期における高血圧の管理
    C 脳卒中急性期に使用する降圧剤について
    D 脳卒中急性期において各種降圧薬の脳保護作用に違いは存在するのか
  2 脳卒中の慢性期再発予防
    A 脳卒中慢性期の病態
    B 目標血圧レベルについて
    C 脳卒中慢性期に使用する薬剤について―大規模臨床試験を踏まえて
  3 心臓病患者での留意点
    A うっ血性心不全
    B 陳旧性心筋梗塞,安定狭心症
  4 慢性腎臓病(CKD)
  5 肥満・メタボリックシンドローム
    A メタボリックシンドロームにおける高血圧の意義
    B 肥満・メタボリックシンドロームにおける血圧評価手段
    C 肥満・メタボリックシンドロームと夜間血圧
    D 肥満・メタボリックシンドロームと早朝血圧
    E 肥満・メタボリックシンドロームと血圧短期変動
  6 糖尿病
    A 糖尿病におけるABPMのエビデンス
    B 糖尿病患者の心血管イベント予防に血糖コントロールが大事か,24時間血圧か
    C 糖尿病患者の血圧の評価は診察室血圧とABPMでどちらが優れているか
    D 糖尿病患者における血圧日内変動パターンは心血管予後の評価に役立つか
    E 糖尿病患者における白衣高血圧
    F 糖尿病における仮面高血圧
  7 24時間血圧と自律神経
    A 自律神経障害の評価法・心拍変動と圧受容体反射
    B 24時間血圧と自律神経

VII 降圧療法の24時間降圧効果

  1 非薬物療法―生活習慣の改善でどこまで下がるか(減塩,減量,脂質,運動,睡眠の改善)
  2 利尿薬で夜間血圧を下げる
  3 カルシウム拮抗薬で確実な24時間降圧を
  4 α遮断薬で早朝高血圧を抑制する
  5 β遮断薬の使い方
  6 ACE阻害薬の付加価値は
    A 冠動脈疾患とACE阻害薬
    B ACE阻害薬の心保護のメカニズム
    C 心不全とACE阻害薬
    D 脳卒中とACE阻害薬
    E 併用療法の中でのACE阻害薬の位置づけ
    F 動脈瘤とACE阻害薬
    G 身体機能とACE阻害薬
  7 ARBをハイリスク群へ
    A 左室肥大とARB
    B 脳血管疾患とARB
    C 心血管疾患既往とARB
    D 慢性腎疾患とARB
  8 レニン阻害薬
  9 時間降圧療法(就寝前投与)の降圧エビデンス
    A 時間降圧療法(降圧薬の夜間〜就寝前投与)
  10 どのような併用療法が効果的か
    A 最適な降圧薬の組み合わせは
  11 治療抵抗性高血圧をどのようにコントロールするか